「野菜は皮ごと食べるのが一番栄養が取れる」とよく聞きます。
健康に気を使って、皮ごと野菜ジュースやグリーンスムージーを飲んでいる方などは、残留農薬や目に見えない細菌を身体に取り込んでいる可能性があります。
健康に気を使った結果、身体を危険にさらしているかもしれません。
今回は農薬、放射性物質(セシウム)、細菌などが気になる方向けにしっかり洗い落とせる野菜の正しい洗い方について紹介します。
野菜は30秒以上洗う
畑から取れたばかりの泥付き野菜はもちろんしっかり洗う人が多いと思います。
しかし、スーパーや八百屋など既にきれいな野菜や葉物などをしっかり洗う人は少ないです。
どんな野菜でも目に見えない汚染物質は付着している可能性があります。
見た目がきれいな野菜でも農薬以外に洗う過程で洗剤やワックスを付けている場合があるので、見た目の綺麗さに騙されてはいけません。
大事なポイントはどんな野菜・果物でも30秒流水でしっかり洗うことです。
野菜の正しい洗い方
- 10秒間、流水で全体的に洗い流す
- 15秒間、実や葉っぱの部分を指の腹などでこすって洗う
- 5秒間、水の入りにくい部分や芯などを指先で入念に洗う
こうすることで、可能な限りの農薬やワックスを洗い流すことができます。
食用重曹やお酢で洗う
上記の洗い方をしても「水だけじゃ落ちているか気になる…」という人もいるかもしれません。
そんな方には食べても安全な食用重曹やお酢を薄めて使うのをおすすめします。
食用重曹を使った野菜の洗い方
- 大きめのボウルに水を張る
- 食用重曹を小さじ1杯溶かす
- その中に野菜を30秒~1分程度つけ置く
- 取り出した野菜をしっかり水で洗い流す
1分以上つけてしまうと、野菜の栄養が流れ出てしまう可能性があるので、時間はきっちり測りましょう。
お酢を使った野菜の洗い方
- お酢1:水3の割合で酢水を作る
- その中で野菜を30秒程度洗う
- 取り出した野菜をしっかり水で洗い流す
どんなお酢でも口にして安全という安心感と、お酢の殺菌効果で効果的に洗うことができます。
匂いが気にならない方はこちらの方法をおすすめします。
食品用洗剤も活用する
それでもどれぐらいの効果が出ているかわからないという不安を抱えている人は、食品専用の洗剤がおすすめです。
洗剤の特別な効果で科学的な効果がパッケージに書いてあるので安心感があります。
裏面の使用上の注意などをよく読んでから使用するようにしましょう。
バクテリアを洗い流すのは難しい
しかし、上記の洗い方をして農薬やワックスを洗い流せても、細菌が形成する「バイオフィルム」を剥がすのは難しいと言われています。
料理雑誌『Cook’s Illustrated』誌では、家庭でもできる4つの洗い方を比較し、流水で洗う、ブラシで洗う、洗剤水で洗う、お酢で洗うを比較してみた所、特にお酢で洗った結果がよく、実験対象のバクテリアを98%も除去できたという実績もあります。
バクテリアのことまで考えると、常に希釈したお酢のスプレーや酢水を用意しておくと良さそうです。
洗うだけでは限界がある?
コネチカット州農業試験場で、12品目の農薬を流水で洗い流す研究をした所、9つの農薬が減少していることが確認されましたが、残り3つは減少が見られませんでした。
また、9つの農薬の一部は水溶性の農薬ではなかったため、単に水流の勢いで物理的に落ちただけという結果が出ています。
このことから、洗うだけで残留農薬を取り除くには限界があるともいえます。
洗わなくても良い野菜を選ぼう
基本的に野菜がスーパーに並ぶ頃には、国の厳しい農薬の基準値をクリアしています。
身体に害のある量の農薬は残っていないので、神経質に洗いすぎないことが大切です。
健康のために手が荒れるまで洗い流したり、ストレスを抱えては元も子もないですからね。
どうしても気になる方ははじめから農薬を使用していない野菜の購入をおすすめします。
当サイトでは、無農薬・有機野菜を取り扱っている野菜宅配サービスについて実際の体験談をもとに紹介しています。
食の安全性が気になる方はぜひ検討してみてください。